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漁魂〜2020年東京五輪、「江戸前」が「EDOMAE」に変わる〜

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漁魂〜2020年東京五輪、「江戸前」が「EDOMAE」に変わる〜

●漁師の気質は「一攫千金」「一網打尽」。できるだけたくさん獲ればとるほど自分たちの生活は潤う。明日の予測なんてできない自然と対峙するだけに、それは当然のことだ。ただ、生活の糧となる魚がいなくなってしまったとしたら、漁師たちの生活はどうなるのだろうか?私達の食生活はどうなるだろうか?2020年東京でのオリンピック・パラリンピック開催が決定した裏側で、東京湾の資源管理や漁業の持続可能性に疑問を持ち始めた船橋の漁師・大野和彦さん。本書は、大野さんの半生を語りながら、これらの問題意識を浮きぼりにして「魚の価値を引き出す」ことが今後の生き残りのために必須であると力説する。貴重な現場漁師の気持ちが凝縮されている。


●大野和彦(おおのかずひこ)
1959年、千葉県船橋市生まれ。明治大学商学部産業経営学科卒業と同時に、父の経営する㈱大傅丸に入社。1989年同業の中仙丸さんと海光物産㈱を設立、1993年、同社の代表取締役に就任。大傅丸は「漁魂」、海光物産は「KIWAMERO命」をキャッチフレーズに掲げ、「魚が本来持っている価値を最大限に引き出すこと」で魚食の普及と我が国の食糧自給を強く貢献することを目指す。スズキの活〆神経抜きを「瞬〆」と命名し、「漁魂」ととにも商標を登録。「江戸前船橋瞬〆すずき」として「千葉県ブランド水産物」や「全国のプライドフィッシュ・夏の魚」に認定される。2016年、資源管理型漁業への転換を訴え、日本初となるFIP(漁業改善計画)への取り組みを発表、伝統ある江戸前業業を持続可能なものとするための活動を始める。2017年、かねてより念願であった2020年東京五輪への江戸前海産物の提供が確定した。


●目次

序章 東京五輪で江戸前の魚を振るまいたい!
資源管理に気づかせてくれた二人との出会い
MSC予備審査で感じる世界基準の資源管理

1章 日本の漁業が衰退している現実
漁業衰退の原因はどこにあるのか?
開発や汚染との闘いの歴史・東京湾
一攫千金、一網打尽をやめたキッカケ
世界との差を感じる日本の資源管理
漁師にとって「環境保全」「生態系アプローチ」の意味とは

2章 網元二代目としての人生
商社を目指した大学時代
商社マン漁師として、営業マン漁師として
「漁魂」と祖父大野繁次郎の資源管理理念
父大野義彦のことと共同事業体制
海光物産の誕生の裏側
昔イワシ屋、今スズキ屋
「江戸前」が「EDOMAE」になる

3章 魚の価値を引き出し伝える漁師の仕事
全国に先駆けて魚にネーミング
天然で無神経なヤツ
自己流コピーライティング
瞬〆で「千葉ブランド水産物」を全国区に
瞬〆の美味しさの秘密
スズキ類の水揚げ日本一の船橋市の悩み
「魚愛」をもって食卓へ届けること
一流レストランシェフの手で魚の価値を実感
「良いものはどんどん安く」は正義か?
産地直走(さんちじかばしり)
「準鮮魚」に魚食普及の可能性
加工施設の建設計画
漁業とインターネット

4章 資源管理時代に生きる漁師像とその育成
東京湾でも異変を感じた「あの日」
漁「師」として、後世に伝えたいこと
師として、漁労長として、父から学んだ日々
乗組員に「新感覚」を伝える仕事
31.25際の乗組員たち
【コラム】理論漁師学〜大傅丸の一員としての心得〜
漁師の面白さ
魚と人を繋ぐ

5章 これからをどう生きるか
鉄人の仕事
私の夢
「KIWAMERO命」
「持続可能性に配慮した水産物の調達基準(案)」
2017年3月ボストンで見たこと、感じたこと

おわりに
(2017年7月発行)

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